名瀬の鶏飯と島料理「鳥しん」。メニューの値段と、混みやすい時間帯
TASTE / グルメ 鶏飯 奄美市

名瀬の鶏飯と島料理「鳥しん」。メニューの値段と、混みやすい時間帯

〒894-0021 鹿児島県奄美市名瀬伊津部町12-6

奄美市名瀬の「鳥しん」は、昼は鶏飯の店、夜は炭火の串焼きと島料理の居酒屋。鶏飯・⁠鶏飯ラーメン・⁠もものひらき・⁠山羊汁など公式サイトで確認できるメニューの値段、席数、駐車場、予約の要否までまとめました。

文・はげ〜

屋根の上に鶏がのっている。名瀬伊津部町の鳥しんは、看板よりも先にこの鶏が目に入るので、初めてでも迷わない。地元では通じる目印になっていて、タクシーで店名を告げれば話が早い。

昼は鶏飯の店、夜は島料理の居酒屋

奄美で鶏飯の名店として名前が挙がる店は、たいてい鶏飯を主軸にした食事処だ。笠利の元祖鶏飯 みなとやや龍郷のひさ倉がその代表になる。鳥しんはそこから少し外れた場所にいて、鶏飯も出すが、鶏飯だけを目当てに行く店とは成り立ちが違う。

11時から21時半まで昼夜通しで営業していて、昼に鶏飯を食べに来る人と、夜に串焼きと黒糖焼酎で長居する人が、同じ店に同居している。品書きには炭火の串焼きが30種類近く並び、刺身も、一品料理も、丼もラーメンもある。鶏飯はそのうちの一皿という位置づけで、店の看板というより品書きの一行に近い。

この業態の違いは、行く前に知っておいた方がいい。鶏飯だけを目当てに、専門店と同じつもりで訪れると、具の盛りが控えめに感じられることがある。逆に「島の料理をひと通り食べたい」「鶏飯も食べたいが、飲みたい人も連れている」という日には、名瀬でこれ以上使い勝手のいい店はそう無い。旅の同行者で食べたいものが割れたとき、この店なら全員が着地できる。

創業は平成4年(1992年)2月。株式会社として鶏飯の全国発送や物産展の出店も手がけていて、名瀬の一店舗にとどまらない広がり方をしてきた店でもある。公式サイトには「自慢は自然」という言葉が掲げられ、すべての食材と料理にマイナスイオン水と奄美の天然塩を使うと書かれている。

鶏飯と、そこから広がったメニュー

メニュー値段
鶏飯1,400円
鶏飯丼950円
鶏飯特製丼(自家製キムチともずく入り)1,050円
奄美鶏飯ラーメン950円
奄美鶏飯キムチラーメン1,050円
鳥スープ300円

鶏飯のスープは、鶏ガラをじっくり炊いたもの。この店のスープは「あっさりして上品」と言われることもあれば「濃厚でこっくりしている」と言われることもあって、評価がきれいに割れる。飲んでみると、どちらの言い分も分かる。出汁の輪郭ははっきりしているが、脂で押してくる濃さではない。熱いうちに一気にかき込むと、印象は濃い方に振れる。

左は鶏のほぐし身・錦糸卵・椎茸・青ねぎ・刻み海苔がのった鳥しんの鶏飯。右は炭火で焼いた鶏もも肉に刻みねぎをたっぷりのせ、辛子を添えたもものひらき

面白いのは、鶏飯からの派生が一つのジャンルになっていることだ。ご飯にかけて丼にしたもの、同じスープでラーメンに仕立てたもの、キムチともずくを合わせたもの。鶏飯ラーメンはチャーシューの代わりに黒豚が入る。専門店では出てこない発想で、二度目、三度目の来店で選ぶ楽しみがある。鶏飯そのものを先に知っておきたいなら、鶏飯という料理の話も合わせて読んでほしい。

初めてなら、食べ方を店の人が教えてくれる。具をのせる順番もスープの注ぎ方も決まりごとではないので、聞いてから自分の好きに組み立てればいい。

人気ナンバーワンは、炭火の「もものひらき」

店が人気メニュー第1位に挙げているのは鶏飯ではなく、鶏のもも肉を開いて炭火で直焼きした「もものひらき」(1,000円)だ。創業当時から続く一品で、これを目当てに夜に来る地元客は多い。

メニュー値段
もものひらき1,000円
おまかせコース(串の盛合せ7本)1,300円
焼き鳥系の串(15種類)150円⁠〜
キモ串系(4種類)180円⁠〜
豚牛串系(7種類)130円⁠〜
野菜・⁠海の幸ほかの串180円⁠〜
鳥刺し800円
もも刺し1,200円
鳥造り三点盛合せ(むね・⁠もも・⁠ササミ)2,000円
夜光貝の刺身800円
島ダコ刺身800円

串は1本単位で頼める。何を頼めばいいか決めきれないなら、7本入りのおまかせコースが早い。鳥刺しは鮮度が良く、鶏を扱う店ならではの品揃えになっている。夜光貝はアワビに近い歯ごたえで、奄美でしか回ってこない食材だ。

山羊汁も、油ソーメンも、パパイヤ丼もある

メニュー値段
山羊汁1,300円
油ソーメン800円
黒豚角煮850円
奄美黒豚パパイヤ丼(スープ付)1,100円
鳥しん丼(スープ付)950円
ニガウリ丼1,000円
特製親子丼1,000円
ニガウリ料理800円
豚みそ野菜炒め800円
手羽先特製唐揚げ600円
若鶏特製唐揚げ700円
塩豚サラダ800円
もずく酢400円
パパイヤもずく400円
自家製キムチ400円

奄美黒豚パパイヤ丼は、ご当地グルメのグランプリを獲った一皿。青パパイヤを野菜として使う奄美の食べ方が、そのまま丼になっている。

山羊汁は、島の外から来た人にとって最大の壁になりやすい料理だが、この店のものは臭みが抑えられていて、初めてでも食べ進められる。奄美の山羊汁を一度試しておきたいなら、選択肢に入れていい店だ。

油ソーメン。豚の三枚肉・玉ねぎ・椎茸・ニラ・いりこを自家製スープで炒めた一皿

メニューの中であまり目立たないが、実はおすすめしたいのが油ソーメンだ。三枚肉・⁠玉ねぎ・⁠椎茸・⁠ニラ・⁠いりこを自家製スープで炒めた一品で、鶏飯とはまったく違う出汁の味がする。ソーメンというと冷たい麺つゆのイメージが先に立つが、こちらは温かい炒め麺。麺が具の旨みと油を吸っていて、飲んだあとの締めにも、単品でしっかり食べたいときにも合う。

黒糖焼酎と、島の果物のジュース

黒糖焼酎はグラス450円から、ボトルは3,000円から。銘柄は棚に揃っているので、好みを伝えて選んでもらうのが早い。壁際にはキープボトルがずらりと並んでいて、地元の常連に支えられている店だと分かる。

飲まない人にも選択肢がある。奄美で採れた果物で作る自家製ジュースは、タンカン・⁠スモモ・⁠グァバが450円、パッションフルーツとマンゴーが500円。同じ果物で作る自家製チューハイ(中ジョッキサイズ)は550円、パッションとマンゴーは600円。同じ棚の果物で飲み物が揃うので、ハンドルキーパーがいる日でも、子どもを連れている日でも手持ち無沙汰にならない。

店内は56席。座敷も掘り炬燵もある

左は木の梁が渡ったカウンターと、黒糖焼酎・泡盛の一升瓶が並んだ棚。右は鶏飯・もものひらき・油ソーメン・山羊汁など主要メニューの写真と値段が並ぶ店内のメニュー表

カウンターが11席、5人掛けのテーブルBOX席が2つ、そして畳の座敷と掘り炬燵の間がある。掘り炬燵の間は最大35名まで広げられて、団体の宴会にも対応する。総席数は56席だ。

この構成のおかげで、使い方の幅が広い。カウンターがあるので一人でも入れるし、座敷があるので小さい子ども連れでも落ち着ける。宴会コースは当日の予約でも受けてくれる。

駐車場は8台。名瀬の中心部にあってこの台数なので、夜は埋まりやすい。満車のときは店のスタッフに声をかければ、近くの駐車場を案内してもらえる。

混むのは夜。18時を過ぎたら予約が確実

昼と夜で混み方がはっきり違う。ランチの時間帯は予約なしでも入れることが多いが、夜は18時を回るあたりから満席になりやすく、飛び込みで断られることがある。連休や繁忙期はなおさらで、夕方はテイクアウトの注文も途切れない。

夜に行くと決めているなら、電話(0997-53-6515)で席を押さえてから向かいたい。逆に、鶏飯だけを目当てにするなら昼に行った方が待たずに済む。

鶏飯は、自宅にも送れる

店で食べた鶏飯を家でもう一度、という需要に応えて、公式サイトから鶏飯セットの発送を受け付けている。

セット値段(2人前・⁠税・⁠送料込)
奄美鶏飯セット4,000円
奄美鶏飯・⁠黒豚角煮セット6,000円
奄美鶏飯・⁠鶏もも肉炭火焼セット6,000円
奄美鶏飯・⁠山羊汁セット6,500円

無添加のため受注販売で、届くまでにおよそ1週間かかる。注文は電話・⁠FAX・⁠メールで受け付けている。旅の後に思い出す味なので、帰ってから注文する人が多い。

店内に掲示されているメニュー表はこちら。写真付きで、値段も含めて一覧できる。

店舗情報

  • 店名: 奄美鶏飯と島料理の鳥しん
  • 住所: 〒894-0021 鹿児島県奄美市名瀬伊津部町12-6
  • 電話: 0997-53-6515(FAX 0997-53-6519)
  • 営業時間: 11:00⁠〜⁠21:30(昼夜通し営業)
  • 定休日: 水曜日
  • 席数: 56席(カウンター11席・⁠5人掛けテーブルBOX席2卓・⁠座敷・⁠掘り炬燵の間は最大35名)
  • 駐車場: 8台(満車時はスタッフに確認)
  • 支払い: クレジットカード各種・⁠PayPay
  • アクセス: 奄美空港から車で約1時間/名瀬新港から車で約10分/バス終点のホテルウエストコートから徒歩約10分
  • 公式サイト: http://www.torishin.co.jp/

営業時間と定休日は、公式サイトに掲載されているものを記載している。グルメサイトによっては閉店時間を23時と案内しているところもあり、情報に差があるため、夜に訪れるときは電話で確認してから向かうと確実だ。値段も改定されることがあるので、あくまで目安として見てほしい。

同じ名瀬で魚を食べたい日には、島で唯一の回転寿司すし まんてん 小浜店がある。鳥しんが鶏と島料理なら、まんてんは地魚。夜に地魚で飲むなら、自社の漁船を持つ漁師居酒屋 脇田丸という選択肢もある。落ち着いて日本酒で飲みたい夜には日本酒と肴 みや川、島唄を聴きながら食べたいなら郷土料理かずみがある。名瀬に連泊するなら、性格の違う店を夜ごとに回っても3泊は持つ。

鳥しんのある名瀬は、奄美大島でいちばん飲食店が集まるエリア。島に来た初日か最終日に泊まる人が多い場所なので、はじめての奄美大島 2泊3日モデルコースと合わせて食事の予定を組んでおくと動きやすい。

よくある質問

予約は必要ですか?

昼は予約なしでも入れることが多いが、夜は18時を回るあたりから満席になりやすく、飛び込みで断られることがある。夜に行くと決めているなら、電話(0997-53-6515)で席を押さえてから向かいたい。

昼と夜でメニューは変わりますか?

11:00から21:30の昼夜通し営業で、昼は鶏飯の店、夜は島料理の居酒屋という使われ方をする。鶏飯だけを目当てにするなら、昼に行った方が待たずに済む。

駐車場はありますか?

8台。名瀬の中心部にあってこの台数なので、夜は埋まりやすい。満車のときは店のスタッフに声をかければ、近くの駐車場を案内してもらえる。

子ども連れでも入れますか?

入れる。カウンター11席のほかに畳の座敷と掘り炬燵の間があり、全部で56席。掘り炬燵の間は最大35名まで広げられるので、団体でも使える。

鶏飯を家でも食べられますか?

公式サイトから鶏飯セットの発送を受け付けている。2人前・税送料込で4,000円から。無添加のため受注販売で、届くまでにおよそ1週間かかる。注文は電話・FAX・メールで受け付けている。

地図