漁師居酒屋「脇田丸」(奄美・名瀬)のメニューと値段、ランチ、予約と混む時間
鹿児島県奄美市名瀬金久町3-11-1
名瀬の屋仁川通り入口にある「脇田丸」は、自社でカツオ漁船を持つ水産会社が営む居酒屋。船盛や地魚の値段、島料理の顔ぶれ、500円から食べられる昼のランチ、予約なしでは入れない事情と、早い時間に行くべき理由をまとめました。
看板に「漁師居酒屋」と出ている。奄美の居酒屋で魚を売りにしている店は他にもあるが、屋仁川(やんご)通り入口の脇田丸の場合、その言葉が比喩ではない。
魚屋が夜だけ居酒屋になる店

脇田丸を営んでいるのは、名瀬の株式会社脇田総合という水産会社だ。自社でカツオの一本釣り漁船「脇田丸」を持ち、島内で「さしみや」という鮮魚店を3店舗、それに食堂の「めしや脇田丸」を運営していて、居酒屋の脇田丸はその一番上に立つ店だ。
面白いのは、この居酒屋の住所と電話番号が、系列の鮮魚店「さしみや金久店」のものとまったく同じことだ。昼は魚屋、夜は居酒屋という使い方をしている建物だと考えると腑に落ちる。仕入れの経路が短い店だということが、この一点からも分かる。
夜に飲む店としては、鶏飯と島料理の鳥しん、日本酒を揃えたみや川と同じ屋仁川エリアにあるが、魚を目当てにするならこの店だ。
船盛と地魚。島の料理も一通りある

看板は船盛だ。舟の形をした器に地魚の刺身が盛られて出てくる、観光で来た人が写真を撮る類のもので、1,980円から用意がある。人数が多いときはもっと大きなものも頼める。
一人か二人なら、地魚の刺身三種盛りが650円。この値段で島の魚が3種類食べられるのは、島の外の感覚だと安い。刺身は1品7切れずつで出てくる。
刺身以外の島の料理も、ひととおり揃っている。夜光貝の刺身、エラブチ(ブダイ)の唐揚げ、アバス(ハリセンボン)の唐揚げ、塩豚、豚の角煮、キビナゴの塩辛。締めに鶏飯や油ソーメンも頼める。長命草の天ぷらや島らっきょうの天ぷらのような、酒に合わせる島の野菜もある。
島料理ばかりでもない。山芋を鉄板で焼いてソースとマヨネーズ、かつお節、卵黄をのせた「山芋とろ〜り焼き」が630円である。刺身を頼んだ後に、何か温かいものを一皿という使い方ができる。

| メニュー | 値段 |
|---|---|
| 脇田丸船盛(2〜3名) | 1,980円 |
| 脇田丸大漁盛(3〜5名) | 5,000円 |
| 脇田丸豪華盛(5〜7名) | 10,000円 |
| 地魚の刺身三種盛り | 650円 |
| マグロ(シビ)の刺身 | 490円 |
| かつおのたたき | 490円 |
| 天然カンパチ・夜光貝・島たこ | 各580円 |
| 海ぶどう | 580円 |
| 地魚ミックス唐揚げ | 490円 |
| トロサバの塩焼き | 490円 |
| 豚の角煮・塩豚・豚足の塩焼き | 各530円 |
| エラブチの唐揚げ | 630円 |
| 油ソーメン | 630円 |
| 山芋とろ〜り焼き | 630円 |
| 奄美産のシシ肉 | 690円 |
| 鶏飯(小/大) | 530円/830円 |
| 脇田丸飯(海鮮飯) | 890円 |
| 魚汁(ユンシル)・アオサ汁 | 各290円 |
| アパス汁(ハリセンボン) | 690円 |
| 飲み放題付きコース(90分) | 4,400円〜5,500円 |
伊勢海老の造りは期間限定で、2,000円からの表記になっている。大きさで値段が動くので、頼むときに確認したほうがいい。
会計で効いてくる注意点が2つある。ひとつは、店のメニュー表に載っている値段が税別だということ。もうひとつは、付け出し(お通し)が1人につき別途300円かかること。2人で行けば、席に着いた時点で600円が乗る。
予算は飲んで1人3,000〜4,000円あたりが標準的なところで、しっかり飲み食いすると4,000円を超える。上の値段は2026年8月時点で確認したものだ。
昼のランチは500円から

夜の話が続いたが、この店は昼にもランチを出している。値段が夜とはまるで違う。
| ランチ | 値段 | 付くもの |
|---|---|---|
| マグロの漬け丼 | 500円 | 漬物・味噌汁 |
| 海鮮丼 | 750円 | 漬物・味噌汁・サラダ・コーヒー |
| 焼き魚定食 | 750円 | 刺身3切・ご飯・味噌汁・漬物・サラダ・コーヒー |
| 刺身三種盛り&天ぷら盛り合わせ定食 | 1,200円 | ご飯・味噌汁・漬物・サラダ・コーヒー |
4品ともご飯と味噌汁がおかわり自由になっている。夜に飲めば1人3,000円を超える店で、昼はマグロの漬け丼が500円。仕入れが同じ厨房から出てくることを考えると、この値段設定はかなり思い切っている。
ただし昼の営業時間は、はっきりしない。11:00〜13:30に開けていると案内している媒体がある一方で、夜だけと書いている媒体もあり、店の営業案内に昼の記載は無い。昼を狙うなら、行く前に0997-52-5008へ電話して確認したほうがいい。
予約をしないと、まず入れない
この店で一番先に伝えておきたいのはこれだ。飛び込みで行って断られたという話が、いくつも出てくる。平日でも満席になる。屋仁川に着いてから店を決める、という動き方をすると空振りする。
行くと決めたら電話で席を押さえてほしい。0997-52-5008に直接かけるのが確実だ。予約サイトは食べログからは取れるが、ホットペッパー経由のネット予約は現在止まっている。
人気の魚は、早い時間に消える
もうひとつ。18時台にはもう地元の魚が品切れになっていることがある。「食べたかったものが無かった」という話は珍しくない。
魚を目当てに行くなら、開店の17時から早い時間に入るのが正解になる。遅い時間に入って刺身の選択肢が減っているのは、この店の仕組み上どうしても起きる。逆に言えば、その日に揚がった分しか出さないということでもある。
安いと感じるか、観光地価格と感じるか
評価が割れる部分も書いておく。「都内と比べたら量のわりに安い」という受け止めがある一方で、「思ったより高い」「観光地価格だ」という声もある。時価の伊勢海老を頼んで6,000円になった、という具体的な話も出ている。
割れる理由ははっきりしていて、何を頼むかで会計が大きく動く店だからだ。船盛と定番の島料理で組み立てれば安く収まるし、時価のものに手を出せば跳ね上がる。
接客についても同じで、あたたかい・子ども連れにも親切という評価が多い一方、忙しい時間帯に入って「そっけなかった」と感じた人もいる。混む店であることの裏返しだと思って行くのがいい。
料理が出てくるのは早い。頼んですぐ届く、という点はよく言われている。
席は50席前後。座敷と掘りごたつがある

カウンターのほかに、座敷と掘りごたつの席がある。総席数は50席前後で、居酒屋としては小さくない。座敷には子ども連れの地元の家族が入っていることも多く、観光客だけで埋まる店ではない。
駐車場は無い。近くのコインパーキングに停めることになるが、屋仁川で飲むならそもそも車では行かないほうがいい。名瀬の市街地なので、宿から歩ける人も多いはずだ。
店舗情報
- 店名: 漁師居酒屋 脇田丸
- 住所: 鹿児島県奄美市名瀬金久町3-11-1(屋仁川通り入口)
- 電話: 0997-52-5008
- 営業時間: 夜 17:00〜23:30(ラストオーダー22:30)。昼のランチ営業は時間帯が公表されていない
- ランチ: マグロの漬け丼500円ほか4品。時間帯は要電話確認
- 定休日: 不定休
- 付け出し: 1人300円
- 駐車場: 無し(近隣にコインパーキング)
- 支払い: 現金。カードは案内が分かれているため、現金を用意していくのが確実
- 予約: 電話(0997-52-5008)。食べログからも取れる
- 運営: 株式会社脇田総合
営業時間・定休日・値段は変わることがある。この店は特に案内の食い違いが多く、閉店時刻は23時・23時半・24時と媒体によって違い、定休日も「無休」と「不定休」に分かれる。上に書いた23時半とラストオーダー22時半は、店のメニュー表に印刷されている時刻を採った。カードが使えるかどうかも情報が分かれている。営業時間は電話で確かめてから行ってほしい。
店名で検索すると、系列の食堂「めしや脇田丸」(名瀬伊津部町)と、鹿児島市の同名店が一緒に出てくる。この記事で扱っているのは屋仁川の居酒屋だ。
名瀬で夜に何を食べるかを決めきれていないなら、鳥しんやみや川、島唄を聴きながら食べるかずみと読み比べてほしい。昼に寿司を食べるならすし まんてんがある。島に着いた初日の動き方ははじめての奄美大島 2泊3日モデルコースにまとめてある。
よくある質問
予約なしでも入れますか?
難しい。平日でも満席になることがあり、飛び込みで断られたという話がいくつも出てくる。行くと決めたら0997-52-5008に電話して席を押さえたほうが確実だ。食べログからも予約できるが、ホットペッパー経由のネット予約は現在止まっている。
何時に行くのがいいですか?
魚が目当てなら開店の17時から早い時間。18時台にはもう地元の魚が品切れになっていることがあり、遅い時間に入るほど刺身の選択肢は減る。その日に揚がった分しか出さない店なので、ここはどうしても起きる。
予算はどのくらいですか?
夜は飲んで1人3,000〜4,000円あたりが標準的なところ。脇田丸船盛1,980円と地魚の刺身三種盛り650円を軸に組めば安く収まる。ただしメニュー表の値段は税別で、付け出しが1人300円かかる。昼のランチなら500〜1,200円で収まる。
駐車場はありますか?
無い。近くのコインパーキングに停めることになるが、屋仁川で飲むならそもそも車では行かないほうがいい。名瀬の市街地なので、宿から歩ける人も多い。
ランチはやっていますか?
やっている。マグロの漬け丼500円、海鮮丼750円、焼き魚定食750円、刺身三種盛り&天ぷら定食1,200円の4品で、どれもご飯と味噌汁がおかわり自由。ただし昼の営業時間は公表されておらず、媒体によって11:00〜13:30と書いているところと夜だけと書いているところがある。行く前に0997-52-5008へ電話したほうがいい。
「めしや脇田丸」と同じ店ですか?
別の店になる。どちらも株式会社脇田総合の系列だが、めしや脇田丸は名瀬伊津部町7-9にある食堂で業態が違う。この記事で扱っているのは、屋仁川通り入口の金久町3-11-1にある居酒屋のほうだ。