島唄を聴きながら食べる「郷土料理かずみ」(奄美・名瀬)。おまかせコースの中身と予約
〒894-0027 鹿児島県奄美市名瀬末広町15-16
名瀬末広町の「かずみ」は、メニュー表が無くおまかせコース一択の郷土料理店。店主は民謡大賞をとった唄者・西和美さん。3,500円のコースに何が出るのか、島唄はいつ始まるのか、予約の取り方をまとめました。
看板には郷土料理と書いてある。ただ、この店を島料理の店だと思って行くと、たぶん少し違う体験をして帰ることになる。
カウンター5席と座敷12席、全部で17席しかない。そこで島の料理が順番に出てきて、途中から店主が三線を持って唄い始める。客も一緒に唄い、立ち上がって踊る。名瀬末広町のかずみは、そういう店だ。

メニュー表が無い。おまかせコース一択
まず知っておいてほしいのが、この店にはメニュー表が無いということだ。単品で頼むという発想がない。席に着くと、その日の料理が順番に運ばれてくる。
値段はコースで1人3,500円。飲み物は別で、黒糖焼酎を何杯か飲むと1人5,000円前後になる。支払いは現金のみで、カードも電子マネーもQR決済も使えない。名瀬の街なかとはいえ、現金を持って行く必要がある。
何が出るかはその日次第だが、複数の来店記録に共通して出てくる料理はだいたい決まっている。

- 刺身の盛り合わせ(マグロ、イカ、シビ、海ぶどう)
- 赤うるめの唐揚げ — 赤い魚を骨ごと揚げたもの
- 油ぞーめん — 奄美の家庭料理の定番
- ゴーヤの炒め物・味噌和え
- 里芋の煮物
- もずくと海ぶどうの酢の物
- つきあげ(さつま揚げ)
- 豚骨、塩豚
- 締めの 塩むすび
観光客向けに整えられた郷土料理というより、島の家で出てくるものをそのまま出している構成に近い。来店記録を読んでいると、最後の塩むすびの話をしている人がやたらと多い。

鶏飯を目当てにするなら、この店ではなくひさ倉やみなとやを見てほしい。
店主は、民謡大賞をとった唄者
店を切り盛りしているのは西和美さん。1942年、瀬戸内町西古見の生まれで、奄美島唄の唄者として名前の通った人だ。
坪山豊に師事し、1981年に奄美民謡大賞の新人賞、1985年に民謡大賞を受賞している。1987年にはアメリカのスミソニアン博物館のフェスティバルに招かれて唄い、2004年の映画『アダン』では挿入歌を担当した。
この店を開いたのは1983年。40年以上、料理屋と唄者を両立させてきたことになる。2020年代に入ってから、梁川英俊による評伝『「かずみ」の時代―唄者 西和美と昭和、平成、令和の奄美島唄―』(南方新社)も出ている。店の背景を先に知っておきたい人は読んでみるといい。
島唄は毎晩ある。ただし、始まる時間も長さも決まっていない
島唄は毎晩やっている。これは複数の来店記録で一致している。始まるのは19時半から20時ごろが多いが、その日の客の入り方で前後する。1回に何曲唄うのか、何度やるのかは決まっていないようだ。
唄うのは西和美さん本人が基本になる。ただし、イベント出演などで店を空けている日もあり、そのときはお弟子さんが唄っている。「今日は本人が唄いますか」と聞いてから行きたいなら、予約の電話で確認するのが早い。
聴いて終わりの店ではないことも書いておく。客も一緒に唄い、立って踊る流れになる。三線を弾ける常連が居合わせれば、その人が伴奏に入ることもある。静かに食事をしたい日に選ぶ店ではない。島唄の場に一度入ってみたいなら、これ以上の場所は名瀬にそう無い。
なお、島唄がコース代に含まれるのか別料金なのかは、公表されている情報では確認できなかった。チャージの有無も含めて、予約の電話で聞いておくほうが安心できる。
予約は必須。17席しかない
繰り返しになるが、この店は全17席しかない。予約なしで行くのは避けたほうがいい。予約が要るという点は、来店記録でも一貫して言われている。

予約は電話で。0997-52-5414にかける。何日前までに取るべきかは、確かな情報が見つからなかった。旅程が決まった時点で早めに電話しておくのが確実だ。
駐車場は無い。名瀬の市街地なので、宿から歩くかタクシーを使うことになる。どのみち黒糖焼酎を飲むことになるので、車で行く店ではない。
店舗情報
- 店名: 郷土料理かずみ
- 住所: 〒894-0027 鹿児島県奄美市名瀬末広町15-16
- 電話: 0997-52-5414
- 営業時間: 17:00〜23:00
- 定休日: 不定休(「毎週月曜」と案内している情報もある)
- 席数: 17席(カウンター5席・座敷12席)
- 料金: おまかせコース 1人3,500円(飲み物別)
- 支払い: 現金のみ
- 駐車場: 無し
- 予約: 電話(0997-52-5414)
公式サイトは確認できなかった。店名で検索すると出てくるドメインがいくつかあるが、いずれも現在つながらない。公式のSNSアカウントも見つけられていないので、営業日・営業時間・料金は電話で直接確認してほしい。定休日については「不定休」としている情報が多い一方、「毎週月曜」と書いているものもある。
名瀬で夜をどう使うか迷っているなら、鶏飯と島料理の鳥しん、地魚の脇田丸、日本酒のみや川も読み比べてほしい。かずみは「食べに行く店」というより「その夜を過ごす場所」なので、旅程の中では1日を割く気持ちで組んだほうがいい。島に着いてからの動き方ははじめての奄美大島 2泊3日モデルコースにまとめてある。
よくある質問
メニューは選べますか?
選べない。この店にはメニュー表が無く、おまかせコース一択になる。席に着くと、その日の料理が順番に運ばれてくる。
予算はどのくらいですか?
コースで1人3,500円。飲み物は別で、黒糖焼酎を何杯か飲むと1人5,000円前後になる。支払いは現金のみで、カードも電子マネーもQR決済も使えない。
島唄は毎晩ありますか?
毎晩やっている。始まるのは19時半から20時ごろが多いが、その日の客の入り方で前後する。1回に何曲唄うのか、何度やるのかは決まっていないようだ。
島唄は別料金ですか?
コース代に含まれるのか別料金なのかは、公表されている情報では確認できなかった。チャージの有無も含めて、予約の電話で聞いておくほうが安心できる。
予約は必要ですか?
必要。全部で17席しかないので、予約なしで行くのは避けたほうがいい。予約は0997-52-5414に電話する。何日前までに取るべきかは確かな情報が見つからなかったので、旅程が決まった時点で早めにかけるのが確実だ。